2007
【ギュス様の書簡7日目】
(非常に達筆な草書体で記されている…)
ぬまは妖怪である。
だからこそ近代文明に疎いのは当然の事であり、それを責めるつもりなど無かった。
携帯などというものふざけた小道具など、俺様もうざったさから一切使ってはいないのだが、
ぬまが大事な連絡をとる為に持たされた一機は仕方なく操作方法を覚えた。
いや、覚えざるを得なかったと言ってもいい。
小娘が何度説明しても、ちっとも覚えないばかりか、余計なことばかりしでかすからだ!
「これと、これと…あとこれを押して、緑色の突起をさわるんじゃったよな…突起突起…」
俺様に背を向けて一心不乱に取り組む小娘の姿が見える。
これで当人に繋がるのなら最初から苦労などないのだが…
「あああー!!間違えた!!消すにはどうしたらいいのじゃ……あ、いかん、かかってしまったのじゃ!」
来たか。
「ぎゅすー!!!!!!!!!!間違えたのじゃ!!!!!!!!!!!」
『ええい五月蝿いわッ!!貴様何度も同じ所でいちいち俺様に頼るでないッ!!』
「もしもし~真菜子でーす!この番号はぬまちゃんね?元気にしてたー?…あれ?あれ?もしもし、もしもーし」
「いいから早くしてほしいのじゃ!あやつが連絡を取りたいというのは大事なのじゃ!」
「もしも~し!ぬまちゃん、どうしたの?大丈夫?聞こえるー?」
「もう…じれったいのう…かけて欲しいのじゃ!ほれ、早くかけて欲しいのじゃ!!!」
最近のクソガキでも言わないくらいの叫び声を上げる小娘。
このまま軽くあしらっても騒ぎは止まるはずもない。さっさと片付けるため仕方なく端末を受け取った。
『…まったく貴様という奴は、貸してみよ!……なんだ、繋がっておるではないか!……利仇だが?』
受話器に耳を当てると同時に、今度はもう一方から叫び声が響いた。
「ちょっと茶坊主!!!!昼間っから何やってんのよ!!!!!!!!この…変態坊主!!!!」
こうして俺様の逆鱗は同時に二度も触られるということになった。
『五月蝿いわ!!!貴様に用などないッ!!!!!!』
返事を聞くまでもなく通話を切り、
しかるべき相手のダイヤルを入れ、
思いっきり力を込めて芝生の方へ投げつけてやる事にした。
追いかけて走っていくクソ小娘の背中が何とも言えない哀愁を漂わせていた。
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身長:170cmは確実に。
体重:永遠のヒミツです★
体型:胸元には自信アリ!
趣味:萌えたりキューンってなったり。
特技:一気に駄文を打てること?
好きな食品:
オハヨーマンゴーヨーグルト。
苦手な食品:
酢昆布。
好きなもの:
キューンとするもの。
嫌いなもの:
キューンとしないもの。
性格:見たままです!
口癖:無いと思いますけどー。
仕事:某有名コスメサロン勤務。
副業:茶坊主の行動監視。
坊主:千利仇 末永
あんまり相手にしない方がいいですよ。
すぐに怒り出す茶道の達人らしいです。
どうしてこの人が私の先生と知り合いなのか謎…